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レブ郎が自由に書くブログです。

GOATについて語ってみる。

先日、NBAのレジェンドであるカリーム・アブドゥル=ジャバーが『GOATは存在しない』という持論を展開し、レブロンを含む多くの選手が賛同した。

GOATとは『Greatest Of All Time』の略で、スポーツにおいては史上最高の選手を指す意味で頻繁に使われる言葉だ。

(ちなみにGOATという言葉はヤギを示す)

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だが、バスケットボールにおいてGOAT議論は非常に難しい。

例えばゴルフやボウリング、ボクシングのような個人スポーツの方がまだ決めやすい。ただそれでも時代の違いがあったり、ボクシングなら階級の差が存在する。

今回はちょっとした休みを有意義に使い、そんなNBAのGOATについて少し語ってみたい。

が、ここはあえてレブ郎が考える結論から言わせてもらおう。

僕もカリームと同じく、これには答えが無いと思う。

そもそもポジションの違う選手をどう比べれば平等なのかすら僕には分からない。その上に時代によるルールの差、チーム環境やリーグ全体の均衡なども考慮するともはや決めようがない。

ここまでを述べた上でGOAT候補選手達を挙げてみたい。

まず初めに挙げるべきだと言える選手はやはりジョーダンだろう。

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『バスケの神様』として世界中で認知されており、NBAを知らない人間でもとりあえず知っているジョーダンの名だけは知っているというレベル。

もはや認知度ではNBAでも格別だろう。

バスケ選手としてあらゆる面において最高クラスで、ジョーダンが神様と呼ばれることに異論を唱える者はそう多くないはずだ。

僕がジョーダンが他のGOAT候補と比べて突出していると思う部分と言えば、まずはカリスマ性だろう。どのプレイをとっても魅力的で、美しさを感じる。そしてウソのような逸話の数々。特に、3連覇後に引退、そして復帰してまた3連覇という王座への長期君臨。大事なシュートほど沈める、勝利に飢えたメンタリティ。

これほど多くの要素を持ち合わせるのはジョーダンくらいだろう。

NBAを世界に広げたというリーグそのものへの貢献も含めて、ジョーダンは『アメリカの文化に影響を与えた』と評価されるほどだ。

では誰もが最有力候補に挙げるであろうジョーダンの対抗馬となる選手達を挙げてみよう。

 

1.LeBron James

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やはりジョーダンと最も比較されやすいのはレブロンだろう。

全てのスタッツにおいて毎年高水準をキープし、オールNBA1stチームの常連だ。それに加えて、身体能力や体格ではジョーダンを上回るほどだ。

だがスタッツなどで比較するのは正しい手段ではない。

対戦したことも無ければ、時代そのものも異なるからだ。またポジションも違えばプレイスタイルも異なる。例えばクラッチタイムでは殺し屋の如く点を取るジョーダンに対し、レブロンは攻めながらも常にチーム全体を見渡しながらパスも考えている。どちらが良いというわけではなく、スタイルや考え方に少し違いがある。

2003年のデビュー以来、今もなおNBAのトップクラスであり続けるレブロンだが、レブロンファンの僕がジョーダンに劣ると考える部分は少なくない。

まず何よりも感じるのは勝負へのこだわりだ。

レブロンの場合、RSの試合ではPOに向けてコンディション調整を行う為に守備が散漫になる傾向が近年見られる。

一方ジョーダンはNBA史上有数の敗北を嫌う選手であり、全ての試合・プレイで全力を尽くし、常に勝利に貪欲だ。

もちろん、レブロンのその自己管理こそが8年連続ファイナル進出を可能にしたのも事実だが、決して讃えられるようなことではない。時代の風潮もあるとはいえウエストブルックは現代において常に全力でありながらトップクラスの活躍を維持しており、レブロンジョーダンに劣る要素の1つとして数えられるだろう。

また選手の実力とは少し違う話になるが人気度で言えばジョーダンに勝る選手など歴史上いないだろう。レブロンは現時点でもカリーに劣ると思われる。チームのシステムを掌握するかのようなプレイスタイルや、POに照準を合わせて体調管理を行うスタンス、これまでの移籍騒動などで現役最高の選手ながら人気では明らかにカリーに劣る。ジョーダンは当時多くのライバルスター達がいるリーグの中でも一際輝きを放ち、世界中にNBAというリーグを知らしめた。

人気が実力を示す訳では無いが、選手としては必要なステータスだろう。

ただレブロンを『史上最も完成された選手』という評価も多く、僕はボクシング界において批判されながらも勝算が最も高い戦い方を確立させ王座に君臨するフロイド・メイウェザーと少し立ち位置が類似している気がした。

ジョーダンの方が人々を惹きやすい選手であることに僕は異論は無い。

だが、ジョーダンとレブロンを比べて『ジョーダンこそGOATだ!』という意見には少し異議を唱えたい。

 

そんなレブロンジョーダンを比較する際によく使われるステータスの1つに優勝回数がある。

優勝回数はGOAT議論において基準になるのだろうか?優勝回数となるとやはりチームメイトやリーグの状況も大きな鍵となる。

そんな優勝回数を最大の基準として考えた場合を仮定してみよう。

 

2.Bill Russell

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もう既に誰もが周知の事実だろうが、優勝回数で考えるなら間違いなくビル・ラッセルだ。

11回優勝という2桁の数字を残し、長期に渡りBOSに黄金期をもたらした選手である。だが、僕はラッセルこそGOATだという意見に一理あると考えている。

彼ほど利他的かつ影からチームを支えたスター選手はいないからだ。

史上最高のセンターとして必ず名前を挙げられ、歴代TOP 5に数えれることもしばしば。

彼が他の歴代最高峰選手達と異なる要素と言えば、15.1得点というキャリア平均得点の低さだろう。

他の歴代トップクラスセンターであるシャックやオラジュワン、カリームなどと比べてもその差は歴然で、20点を下回る平均得点でありながらここまで有名な選手はラッセルくらいである。

彼は当時では考えられないほどの守備力と、その守備からなる速攻を量産し、攻守一体の戦術の基盤としてチームを牽引していた。

また歴代最高のチームプレイヤーと評されるほど統率力も高い。チームスポーツであるバスケットボールにおいて、個の力で戦うことをしないラッセルのスタイルは教科書通りの理想形と言える。

もちろんラッセルがGOATだと言う意見はほとんど聞いたことがない。

だが5回のMVP受賞、11回のリーグ優勝を成し遂げたにも関わらず、得点王に輝いたこともシーズン平均20得点超えを果たしたことも無いという歴代唯一のスタイルで活躍したラッセルはGOAT候補に入れても良いと僕は思う。

 

そんなラッセルの黄金期の裏で、対極とも言える選手が1人いた。

 

4.Wilt Chamberlain

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個人スタッツではチェンバレンの右に出る者はいない。とにかく保持している個人記録の数は桁違いで、史上唯一の記録も数多い。

だが、彼を勝者と呼ぶ声は少ない。

ラッセルに長年阻まれ、優勝回数は僅か2回。ラッセルとの対戦時は普段より成績が下がっており、イメージとして敗者のイメージが付いてしまっている。

また、チームを勝利に導くことに関してラッセルに劣る部分があり、クラッチタイムに強かったラッセルに対し、チェンバレンはむしろその逆だった。

個の力としては歴代有数だった一方で、統率力に関しては他のスターに比べると薄く、史上最高のセンター議論でも大抵ラッセルの1つ下にランクインするなど、マイナスイメージが強くなってしまっている。個の力で圧倒的な存在であっても、個人スポーツでない以上は異論を唱えられてしまうということだろう。

 

 

お分かり頂けただろうか?

ジョーダンを含む5人のGOAT候補だけでも、優劣を付け難いほど、それぞれに長所と短所はある。

史上最高の選手、なんてものは正直存在しないだろう。

チームプレイヤーでありながら得点王とMVPを独占しつつ、優勝し続けながらリーグの人気向上に多大な貢献でもしない限り、いやそれでも満場一致のGOATには選ばれないだろう。

それぞれの時代にGOAT級の選手達が複数いた、これが僕なりの結論で、多くの人を納得させられる唯一の結論ではないかと僕は思う。