LeBlog

レブ郎が自由に書くブログです。

【お知らせ】

皆さんお久しぶりです、LeBlog管理人のレブ郎です。

 

ここ半年ほど、レブ郎とCoach_Ryoという2つのアカウントを共有していました。

が、どうもどっちもこまめにチェック出来ず、まして必要な情報だけを取り入れたい時には本当に不便でした。加えて、レブ郎の存在意義の無さ、が最近気になっていたところです。

 

なので...

レブ郎とLeBlog、両方のアカウントは本日をもって活動停止します!

 

と言うのも、そもそもTwitterを始めたきっかけは『周りにNBAを語る相手が居ないから』でした。

気付けば3000人ものフォロワーさん(途中でしくじってアカウントやり直しましたが。笑)に囲まれて、楽しく会話したりしながらNBAを楽しんでましたが、最近ではてっきり『情報収集と感想を書き留める専用』みたいな状態に。

 

本来の仕事である介護士として奮闘する傍らで、立ち上げた事業のことも頭に置きながら、NBAの情報を取り入れる為にも時間を割く。

そこにもはやフォロワーさんとの関わりは無いのでは?って考えてた今日この頃。

個人的に1つ、自分自身が嫌いだなぁと思ったのは、最近 間違った思考や差別的とも言えるツイートに対して、引用やらリプやらで何か意見を述べるツイートの方が、フォロワーさんに楽しく話しかけるツイートよりも明らかに増えてたんですよね。

リアルでも、人に色々と話し掛けるタイプでは無く、なおかつ間違ったことにはすぐ言いたくなるタイプなので、現実そのままといえばそうなんですが、ネット上でそうある必要も無いので(-ω-)

 

そんなわけで、今日で活動停止です。

 

あとは適当に感想でも添えて最後の言葉にしてみます。

まずはLeBlogの方から。

驚いたのですが、フォロワー500人なってからキープしていたこと。

更新速度 月1投稿なのに...

ありがとうございます!

 

DMやリプで、応援や感想を伝えて下さる方が結構沢山いました。

中でも1番多かった感想は『読みやすかったです!』というもので、"読みやすさ"にはかなりこだわっていただけに、嬉しい感想です。

また、LeBlogといえば1つの投稿の内容が長すぎるのが特徴だったんですが、それらを読み切って下さっていたのも有難いことです( ¨̮ )笑

そのLeBlogなんですが、とりあえず今後もアカウント消去はせず、たまたま辿り着いた方が読めるようにしておこうと思ってます。ABAの歴史をあそこまで書き記したブログってそんなに多くないと思うので(・ω・)

ちなみに、LeBlogからReBlogへと改名して心機一転、NBAの話も含めたバスケブログを@Coach_Ryo というアカウントの方で始めますので、また良ければたまには覗いてください( ¨̮ )

 

そしてレブ郎。

昔いた(今も改名されてフォロワーさんの中に居るのかな?)マヌ蔵さんという方の語呂の良さをヒントに命名したこのアカウント。

印象的だった出来事をいくつか。

 

まずは凍結事件。笑

最大でフォロワーが3000まで到達し、沢山の方と関わりを持っていたのですが、ある日しばらく返せていなかったフォロバを一斉にしていたところ凍結。

よりによって適当に付けた存在しないメールアドレス以外何も登録しておらず、撃沈。

作り直してから今で多分1年数ヶ月くらいですね。1000人程度まで戻りましたが、あの傷は今でも癒えてません...

 

続いては、事業の立ち上げ。

思い立ったのが1年半くらい前。

やりたいことをやろう、という気持ちと同時に、レブ郎の方で宣言しました。

今じゃ専用口座、独自ドメイン付きの公式サイト、公式SNS複数、名刺などなど、もう形としてはほぼ準備完了です。

 

3つ目はLeBron。

レブ郎として応援し始めて、早くも9年目。

なんと言っても3度の優勝を見れたことと、皆さんとその喜びを共有出来たのは良い思い出です。1-3からの逆転優勝、感動でしたねぇ...

 

そして最後に、

Nクラが集ってバスケをする

クラスタバスケ。

 

これは本当に、人生において少し価値観を変えたイベントなんです、実は。

 

元々"オフ会"という言葉をかなり毛嫌いしていて、『ネットで知り合った人と実際に会うなんて』という今の親世代が言いそうな考え方。

僕自身、未だにネットで知り合って実際に会ったのはクラスタバスケと、最近参加してるバスケサークルの2つのみ。

バスケ以外で初対面の人に会いたくないというのが今の価値観。

ですが、これだけでも結構1つの壁を破りましたよ、本当に。

人見知りで無口でリアクション薄目で、ポストからのパス裁きとミドルシュート以外特に何もしてない僕でしたが、すっごく楽しんでました。笑

クラスタバスケでお会いした皆さん、幹事して下さってた方を始め、皆さんありがとうございました( ¨̮ )

 

そして終わる前に一言。

ツイートにも必ず書くつもりですが、現在イラスト制作の関係で、レブ郎のアカウントにてDMでやり取りしている方が複数居られるのですが、まだログアウトはしませんので、今回の依頼の件が終わるまでは以前同様連絡頂ければと思っておりますので、宜しくお願い致します。

 

ということで...

今後は@Coach_Ryo (今後アカウント名を変更するかも?)の方で活動しますので、よろしくお願いします。

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読書感想文 ②

今回呼んだのは、

【バスケセンスが身につく88の発想】

という本。

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最近発売されたものです。

 

サブタイトルが【レブロン、カリー、ハーデンは知っている】

となっており、NBAファンとしては読んでみたくなる1冊だったので、迷わず新刊で購入。

 

特徴

1つ1つの項目の文章が端的で短め、なので読んでて分からなくなるということがほとんど無い。

88個のそれぞれ異なるテーマでの項目が見開きページ毎に存在し、NBAからBリーグや海外リーグ、さらには五輪での場面など、実際にあった場面を切り取り、選手のその場での判断を解説したり、チームとしての選手の活かし方だったり、細かなスキルの解説をしてみたり。

 

1つ、少し残念なのがピック&ロールに対する解説などをしている際、作戦ボード的なイラストが少し欲しかった。NBAからの切り取り場面なら、まだNBAファンなだけに選手の名前が分かるので、頭の中でボードを使って選手を動かして想像出来る。だが、ユーロリーグの選手の名前だとかが出てくると、『ん、この〇〇というのはユーザーだっけ、スクリーナー?ん??』となり、と単純に名前とその場面での役割が分からなくなる。

もう1つ、残念なのが各項目における文章構成が少し同じ過ぎる点。

ほとんどの項目において冒頭が『〇〇を練習中に禁止するチームをよく見かける。本当にその〇〇は禁止すべきなのだろうか』というスタイルの問題提起。

そして『NBAでのある一戦、△△がディフェンスの状況を見て咄嗟の判断で〇〇をした』『普段から使用するものではないが、時には〇〇も必要となる場合がある』という形で終わる。

 

この構成が悪いものでは無いと思うのだが、同じ形が88項目の内60くらいかそれ以上はあったと思う。読者に文章展開を容易に予想されてしまうのは良いのか悪いのか。小説のような物語形式では無いので、悪いわけでは無いかもしれないが、読み手としてはもう少し興味を惹かれる文章であってほしい気もした。

 

感想

著者がメインターゲットをどう絞ったのかは不明確だが、指導者の方にはオススメ出来る気はする。

というのも、この本が問題提起として高頻度で出てくるのが『学生バスケ指導者の指導方法』に対するものだからだ。

『特定のスキル向上に重きを置いた結果 他のスキルの成長を妨げる』『選手の自由な発想を妨げる』というものが大半で、言いたいことが僕もかなり分かる。何故ならその提起された問題そのものに学生時代にぶつかってきたから。

 

もちろん現役選手が読んでも、楽しめる本だと思う。よくあるトレーニング本なんかには無い"少しセオリーから外れた発想力"をこの本からは得ることが出来るだろうし、そういったものも時に必要だと僕は思う。

 

選手はもちろん、指導者の人達にも是非読んでみてほしいと思う。練習の構築なんかに少しは影響を与えてくれるような本であることは間違いない。

LeBron、プレーオフに届かず

なんとなく、引退までその時は来ないような気がしていた。

プレーオフにLeBronの姿が無い、現役最強と呼ばれ、

"KING"と呼ばれ続けた彼の姿が。

もちろん、LeBronが居ればプレーオフは確実だと思っていたわけではない。

だが、まだLALへの移籍話が無かった頃は今後も優勝を狙い続けるような気がしていたし、正直LALの移籍も当初は少しガッカリしていた。『もう優勝が最優先じゃなくなったのか』と。

それでも、将来有望な若手達の居るLALなら、大黒柱となってプレーオフへ導いてくれるだろうと、適当にそんな予想をしていた。

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今回はレブ郎の視点から、今季を振り返ると共にこの先のことも少し書こうと思う。

 

1.レブ郎の視点

ここを知っておいて頂かないと、読者が分かりにくくなると思うので...

今季に関して言えばRSのLALの試合はリアタイは20試合程度です。ハイライトすら見てない試合が多分40試合はあります。大まかに区別すると、開幕から2ヶ月くらいはタイミングさえあればリアタイしてましたが、以降はしばらく離れ、オールスター明けくらいから再び何試合かリアタイした、と言った感じです。

観戦熱が冷めた理由は大きく2つ、1つは『優勝戦線から離れた』こと。私はMIA移籍時から本格的にNBAを見始めたので毎年ファイナルまで見てました。今季はファイナルへ行くと思ってなかったし、そもそも興味が少し薄かった。2つ目は個人的な事なんですが副業をやり始めたから。単に観る時間を確保出来ないという感じです。

 

それらも踏まえた上でお読み下さい(-ω-)

 

 

2.LeBronという存在

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なんと表現すればいいのだろう、LeBronが新たなチームに加入するということは『チームのシステムそのものがLeBronに掌握される』といった感じだと私は思う。

これはMIA時代にはまだ極端に目立つことは無かったが、第2CLE時代は特に感じたものである。

単純な説明になるが、アービングはここに嫌気がさして移籍を申し出たような形になった。

ルーHCはしっかりとLeBronに頼り切った戦術を用いて、POでフルパワーで動いてもらうべくRSで調整したり、POではLeBronの体力回復の為に2連続タイムアウトを使ってPTを存分に引き出したりと、ある部分においてコーチングを放棄していたようにも思える。ルーHCが有能なのか無能なのかは一部分しか知らないファンからすると不明確だが、ファイナルへ導き続けたのはLeBronだけのおかげではないだろうし、HCというチームに大きな影響を与える立場にいながら優勝も経験した彼が本当にただの無能だとは私には思えなかった。むしろ、コーチとしてはそんなに優秀では無かったとしてもLeBronに適した人物の1人であったことは間違いないはずだ。

IQに関しても歴代最高クラスと言われ、スキルもオールラウンドであり、なおかつチームリーダーとしての評価もかなり高い。確かに普通に1人のNBA選手としてコーチングするには、あまりにも一般的な選手の枠を超えた存在だと思う。

さらに、近年の明らかにDFで省エネモードになるLeBronを上手く使いこなすのは、試合展開という意味合いでも難しいように思える。

今思うとなんだかんだで安定したPO出場を果たし、LeBronを軸に勝ち続けたCLEでの4年間の間にコーチを務めたブラッドやルーは最適な人材だったのかもしれない。

 

3.チーム構成

MIA時代は3KINGSとして始まり、どうすれば上手くチームとして機能するのか不明確なままPOに突入。POで突然チーム全体の動きが良くなりファイナル進出。

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以降は振り切ったウェイドとLeBronのドライブを軸にしたオフェンスにシューターを取り揃え、スモールラインナップと手堅いチームDFを武器に戦った。この頃は最優秀守備選手賞の候補に名が挙がるほど、LeBronの守備は鉄壁で、今では考えられないが、強力なヘルプディフェンダーとしてチームを支えていた。

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CLE時代は強力な単独攻撃を武器とするアービングと共に、守備よりも火力をメインにハイスコアリングな戦いを軸にした戦術を確立し始めた。この頃からあからさまに守備を放棄する場面や、自分の非までも何故かチームメイトを責める場面が見られるようになった。

だがそれでも最高級選手であることに異論は無く、リーダーとして未熟なアービングと、エースではなくなり慣れない立ち位置に苦労するラブをファイナルへ引き連れた。

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1-3からの逆転優勝へ導いたあの時のLeBronは、初優勝を果たしたあのMIAの時よりも、遥かに勝利への執着心を感じたし、故郷に対する強い思いを画面越しでも十分伝わるシーズンだった。

そしてGSWからリベンジを果たされた1年を挟み、第2CLE時代の最終年に入った。アービングの移籍志願に始まり、チームは崩壊の道へと進んだ。獲得したベテラン有能選手達はほとんどがシーズン半ばにしてトレード。ナンスjrやクラークソンなど成長著しいメンバーを加えたとはいえ、PO経験が浅いもしくは未経験な選手ばかりで、ファイナル進出記録は途絶えるかに思われた。だがそれでも、RSからさらに1段も2段も上のレベルでゲームを支配し、ファイナルへ導いた。

このCLEの4年間の周りのメンバーを見ると分かりやすいのが、本来ならボールハンドラーの役割を担うことが多いガードにプレイメイカーが少ないという点だ。どちらかと言えばプレイメイキングよりもフィニッシャータイプのガードが主軸で、アービングやクラークソンなんかが良い例だろう。

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彼らはLeBronの負担を減らす役割を大きく担っており、LeBron不在の時間帯のオフェンスの軸となり、同時にコートに立つ場合も、LeBronが相手にとって最も警戒すべき存在としている以上、アービング級の選手ですらマークが少し緩和されていた。

3番手に元エースのラブが控えていたのも大きく、MIA時代のボッシュもそうだったが、第1Qでボールを預けられる場面が多く、試合序盤を流すことの多いLeBronにとって、エース級の選手に序盤を任せられるのも大きな助けになっていただろう。

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さらにCLE時代もMIA時代と同じく、シューターをしっかり取り揃えていた。中でもコーバーやJRスミスのようなキャッチ&シュートを得意とする選手は、LeBronのドライブの効率を大きく高め、同時にLeBronのコートビジョンの広さを存分に引き出した。この単純ながら強力なオフェンスの構成はそういった選手を取り揃えてこそである。またLeBronの場合は『この場面でシューターはここで待つべき』という理論からパスを出すことが多く、オフボールでの動きが非常に重要となる。これらLeBronを主軸とした一連の戦術は、8年間を通して共通のポイントと言えるだろう。

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そして問題はここから。

LALではどうだったのか、だ。

まず最初に、マジック・ジョンソンがGSWを倒す為の手段として、複数のボールハンドラーを擁することによる波状攻撃を目論んでいたことだ。僕も初めて聞いた時は面白そうだと思ったそしてメンバーが固まっていき、ハンドラーとしてはロンゾ・LeBron・ロンドがおり、これだけでもハンドラー過多と言える。ここで多くのファンが予想したのは、LeBronを起点とした戦術ではなく、むしろLeBronを周りの選手が使いこなすようなスタイルになるのでは?という意見。ポストスキルも一流、カッターとしてもかなりの警戒を必要とするだろうし、アウトサイドシュートも近年確率を上げていただけに、的を絞らせないオフェンス展開を作り上げるのでは?と期待を寄せた。

だが蓋を開けてみれば、シーズン序盤こそLeBronが若手達にボールを託す場面がよく見られたものの、誰の意思で変化が生まれたのか、LeBronがボールを支配するパターンが多々見られるようになった。そしてここで1つ問題が起きたのがアウトサイドシュートの精度の低さ。

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PO争い離脱が決まった現時点でのチーム全体の1試合平均3P%はリーグ29位と最低クラス。余談だが開幕前から不安視されていたFTでも同じくリーグ29位と散々。

生粋のシューターというタイプがおらず、さらにシュートを打つまでのオフェンスの流れも良くない形が多く、これでは確率が低いのも当然と言える。

また守備におけるコミュニケーション不足が目立つ場面が多く、その点に関してはフロント陣の指導の問題なのか選手の問題なのか私が断定出来るものでは無いが、これでは1人1人のDF意識が仮に高かったとしても、綻びが生まれるのは無理も無い。

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今季に関して言えば、怪我による離脱がチーム全体で多く、特にロンゾに関してはかなり出場数が少ない。これらの運的要素もマイナス作用をもたらしていることは事実ではあるが、それ差し引いても有り余るくらい、チームとしての熟成には失敗しているように私は思う。

来季に期待を持てるような要素がほとんど無かったのだから。

 

 

最後に。

今夏のオフの動き方次第なのでまだ何とも言えないが、若手達を育てる方向を続けるのか、スター獲得による優勝争いへの早期参戦を目論むのか、どちらが賢明なのかはハッキリ言って私からすれば明確だ。

LeBronがいくら衰えにくい選手であろうとも、このまま若手が育つのを待つ間LeBronを優勝争いから遠く離れた位置で燻らせるような事をしては、球団のイメージ低下は免れないのだから。

NBAを代表する名門であるLAKERSには、是非LeBronと共にもう一度王座に就いてほしい。

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NBA史に残る不滅の記録

こんにちは、久々の記事更新です。

 

近年よく見られる個人に関する新記録ラッシュ。特にハーデンとウエストブルックはポジションの概念を打ち破る記録の連続。

そしてその度に現れるNBAの個人記録名物『最強の超えられぬ壁 チェンバレン』も触れていきたいと思います。

ただ記録を紹介するだけでは意味が無い、というのがLeBlogのスタンス。記録樹立には大抵裏話があるものです。そこを知れば、少しは見方も変わるかもです。

 

まずはチェンバレンの記録に関する話からどうぞ。

 

①伝説の"100得点"

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チェンバレンが保持する個人記録のうち、最も有名なのは1試合100得点。これだけは、大きな試合への影響を変えるルール変更や、チーム全体で記録破りを狙わない限りは達成不可能な記録だ。

この記録が達成されたシーズンでは、エンターテインメント性を求めたチームがとにかく彼をオフェンスの中心に据えていたこともあり、平均50.4得点を残していたし、他を圧倒する彼のスコアリング能力は言うまでも無い。

だがこの100得点は決して美しい記録では無いと私は思う。途中からチームは彼の100得点を目指して集中的にボールを彼に回し、それを阻止するべく相手チームは彼以外がボールを持つとファウルをするという勝敗云々のファウルゲームになっていたからだ。もちろん最初から目指していたわけではないが、いくつかの要素が重なり、結果的に彼は100得点に達した。

まず1つ目は、相手の先発センターがこの日欠場しており、インサイドが手薄だったことから彼は普段以上のペースで点を重ねていたこと。

その結果、第3Q終了時点で既に69得点しており、3ヶ月前に達成したキャリアハイの78得点は優に超える状態だったのだ。

2つ目は、このシーズンで61.3%だったFTをこの日は何故か87.5%で沈めていたこと。

28/32で沈めており、この好調ぶりが無ければ100得点は不可能だったと言える。

3つ目は、彼がベンチに1度も下がらなかったこと。交代を1度もせず、試合のどの時間帯でもコートに居た。

これらの要素が重なり、100得点に達している。コービーの81得点の方が偉大だと評価されることがあるのはこの為で、コービーがもっと記録を狙えば、とつい想像してしまう。

 

余談だが、先日オークションにこの100得点の試合のスコアシートが出されたらしい。

欲しい...

 

②"45.8分"

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これはチェンバレンのキャリア平均出場時間だ。ちなみに40分を下回ったシーズンは1度も無い。単純に驚異的なスタミナの持ち主であることが理由の1つだが、これには他にも理由がある。

センターでありながらRSでもPOでも1度もファウルアウトしたことが無いことも理由の1つだ。

それどころか、シーズン平均でファウル回数が3.0回を上回ったシーズンは1度も無い。

理由はDFで手を緩めて、その分OFで注力するからだ。センターがファウルが多くなるのはポジション的に必然なのだが、それをある程度放棄することでコートに立ち続け、得点でチームに貢献する。彼のこのプレイスタイルだからこその記録である。

ちなみに今後も達成不可能と思われる1961-1962シーズンの平均48.5分出場はかなりの珍記録とも言える。レギュレーションの48分間の出場に加え、延長も全て出場。このシーズンで彼は1試合だけ残り8分を残して2つのテクニカルファウルによる退場処分を受けている。

しかしこれも退場処分の為にベンチには座っておらず、このシーズンで彼は1度もベンチから試合を眺めていないことを意味する。

アニメで見るような逸話だ。

 

③"1試合55リバウンド"

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もちろんこれもチェンバレン

これに関しても少し裏話があるのだ。

大きな理由としては彼が当時センターとしてずば抜けた体格と、それに見合わぬ身体能力の持ち主だったこと。216cmという身長ながら、ガード級の走力や俊敏性、更にはジャンプ力も備えていた。反則級とはまさにこの事だ。実際、この試合ではビル・ラッセルを相手にしながらリバウンド数では36本上回っており、リーグ内に彼とリバウンドで張り合える選手は皆無だった。

だがリバウンド力がいくら圧倒的でも55本というのは少々無理がある。その最大の理由としては現代と比べて試合のペースが大きく異なることだ。この時代はショットクロック導入以降展開を早くするのが主流となっていた頃で、試合全体でのリバウンド総数自体が相当多い。

例えば、昨シーズンで平均リバウンド数が最も多かったのがPHIで平均47.4本。対して1960-1961シーズンでは1番少なかったNYKでさえ平均67.3本とかなりの差が生まれている。どのチームも1試合での試投数が100本を超えており、必然的にリバウンドも多くなるのは至極当然。

今後、この記録を破るにはリーグで飛び抜けたリバウンド力に加えて、かなり早いゲーム展開を双方に求められる。大いに時代の影響を受けた記録とも言える。

 

④史上唯一の"40-40"

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これはチェンバレンのみが持つ達成記録であり、今後も達成不可能な記録と言える。

特に40リバウンドというのは先述の通り時代の変化により不可能に近い数字であり、まして40得点というのもそう簡単に取れる数字では無い。1959年から1961年の計3年間で彼はこの記録を5回達成するという金字塔を打ち立てた。

まさに偉業。

 

ちなみに彼は史上唯一のダブル・トリプル・ダブルも達成している。分からない方のために説明すると"20-20-20"というスタッツのことである。彼はリバウンド王とアシスト王の2冠を達成したことのある唯一の選手で、大柄で支配的なプレイに加えて繊細なボールコントロールも得意としていた。また、支配的故にディフェンダーを引き付けやすいのも1つの要因ではあるだろう。単純に言えば、ウエストブルックが近年達成しまくっているトリプルダブルの倍の数字を残しているということだ。

 

⑤7年連続リバウンド王

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言うまでもなくこれはデニス・ロッドマンだ。

チェンバレンのような支配的なセンターとは違い、彼ほどリバウンドを専門職として極めた選手はいない。NBAの長い歴史の中でもリバウンド力に関しては少し異次元の存在と言える。コート内外での素行の悪さや外見が相まって才能のように思われがちなそのリバウンド力は、実は緻密な計算と確かな確率論によるものである。

チームのシュート練習を眺めながらチームメイトのシュートの回転の癖や外れた際の落下点の見極めを独自論で習得し、203cmとリバウンダーとしては小柄ながら1991-1992シーズンには平均18.7本という脅威の数字を残した。

現在CLE所属のトリスタン・トンプソンもチームメイトのシュートの研究をしているらしく、確かにオフェンシブ・リバウンドではリーグトップレベルではあるが、やはりロッドマンのリバウンドは歴史上でも別格と言える。

しかもロッドマンの場合はその他のスタッツでの数字は極端に低く、0得点 20リバウンド以上という試合がキャリアで7度もあり、数字に残らないDFやスクリーンなどでチームのオフェンスを影から支えるなど、独自のプレイスタイルを極めた選手と言える。

 

⑥歴代通算アシスト数首位

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皆さんもすぐに頭に浮かぶだろう、ジョン・ストックトン

彼が歴代首位なのはご存知だろうが、驚くべきはその数字。

通算15806アシスト、そう言われてもピンと来ないが、2位のジェイソン・キッドですら12091アシスト。現役選手の中にもこの記録を上回りそうなペースの選手は皆無。現役選手で今最も稼いでいるのがクリス・ポールだが8980アシストで、まだ半分を少し過ぎた程度。

何故これほどまでに圧倒的な数字になっているのか。少し考えてみよう。

 

まず大前提として、アシスト数というのは1人で稼げるものでは無いという点だ。つまり、パサーからのボールを確実にリングに届けられる選手が必要であり、チーム状況が大きくこのスタッツに関連する。現在LAL所属のロンドも能力的には申し分ないが、コーチとの衝突などが絶えず、チームを転々としたり、ベンチ時間を増やされたりといった状況が長かった。

そしてストックトンが首位になった理由はここにあり、ストックトンと名コンビだった強力なフィニッシャー、カール・マローンの存在である。マローンとのP&RはNBA随一のコンビプレーであり、当時のUTAにとって長年に渡りオフェンスの基盤だった。

だがこれだけでは歴代首位には届かない。もう1つの大きな理由、それは選手としては常に付きまとう問題である故障欠場だ。

だがストックトンはプロの鑑と言われたほどコンディション管理に長けており、609試合連続先発出場という記録を持っており、同じく相棒のマローンも鉄人と言われたほど怪我には強かった。ファン達から『太陽が昇らない日があっても、ストックトンとマローンが試合に出ない日は無い』と表現したほど、欠場は少なかったのだ。

恐らくクリス・ポールは1番この点でストックトンと差があるかもしれない。

ストックトンはルーキーイヤーから18分の平均出場時間ながら5.1アシストを残しており、以降1度も平均7.0本を下回ったことが無い。更に1987-1988シーズンから10年連続でシーズン平均で10.0本を下回ったことも無く、彼がいかに安定してパスを供給し続けていたかが分かるだろう。

少し余談だが、彼は通算スティール数でも歴代首位であり、小柄ながらタイトなディフェンスからスティールを量産していた。加えてクラッチシューターでもあり、アシストのイメージがとにかく強いが、PGとして必要なスキルを全て兼ね備えていた歴代最高のPGの1人である。

ちなみにストックトンは、田舎育ちで温厚で素朴な外見からか、黙々とアシストを量産していたように思われがちだが、悪童と呼ばれたロッドマンから『最も汚いガード』と呼ばれるほどダーティな選手である。

 

⑦歴代最高峰センターの記録

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歴史上数多くのセンターが居る中で守備において一際目立つ記録を残している選手がいる。

ブロック歴代通算首位、アキーム・オラジュワン。

2位のディケンベ・ムトンボが3289本なのに対してオラジュワンは3830本。ブロックはスティールと並んで小さな数字になるスタッツなので、600本の差はかなり大きい。ドリームシェイクが代名詞なオラジュワンはポストオフェンスにおいて歴代最高クラスだったが、ディフェンダーとしてもブロックのみならずスティールでも歴代通算8位と、センターとしては異例の記録も保持している。スティールもブロックも歴代有数の能力を持つセンターだった彼は、ファイブ・ファイブスをなんと6回も達成している。6回も達成しているのは未だに史上唯一だ。

 

まだまだ、NBAの長い歴史の中で眠る記録は沢山ある。挙げ始めるとキリが無いので今回はここで幕を閉じるが、この手の記事は永遠に書き続けられるだろう。チェンバレンだけでも、相当な量なのだから。

読書感想文 ①

新年一発目にしてまさかの読書感想文ですが、久々の読書でしかもかなり読書にハマったので、少し書きたいなと。

 

ネタバレを気にされる方もいると思いますので、買うかどうか悩んでいる方向けにネタバレ無しの話から書いて、ネタバレ込の話を添えようかなと。

 

では、まず前置きから。

 

そもそも僕はすぐに読むかどうかで判断せず、レイ・アレン自伝が出版される=買う

くらいの流れで購入した。

まず、自伝を読んだことがほとんど無く、NBA選手の自伝がどんな感じなのかと気になって買った気がする。

 

そしていざ届き、少し読んでみると一気に引き込まれていき、某バスケ雑誌やその他バスケの勉強の為に買った本とは違い、小説のようなものにまさか自分が完全に引き込まれるとは。と思ってしまった。

 

そこからは寝る前の空いた時間、仕事の休憩中の2つの時間の大半を読書に使う。

当然選手としての話が沢山出てくるわけだから、知った名前も出てくるし、選手ならではの視点から語られる部分にはNBAファンとして惹かれて当然。

 

レイ・アレンをある程度知ってから読むべきだとは思うが、NBAファンなら読んで損は無い。

第一、小学生時代の『読書感想文の為に』という不純な動機以来ほとんどイラスト皆無の本に手を付けた事の無い僕が1週間で悠々と読み終えたのだから。

 

ネタバレ抜きで語る

最初のページはネタバレも何も無いと思うので、少し語る。

冒頭はレイ・アレン史上最高とも言えるMIAでのあのショットを語るところから始まる。

レブロンファンとしては突然クライマックスを読むかのような感覚がした。

そしてそこから話は過去に。

全体的に、本としてレイ・アレンという人物像を本を通して部分的に知りながら彼のキャリアを追うようなイメージ。

 

それと僕自身、指導者として事業を始めた身としては本の中で現れる何人かの指導者に少しの嫌悪感を持ってしまった。

あくまでレイ・アレンが語る視点からの情報でしかないが、少なくとも今まででバスケ雑誌や成績、コート上での振舞いとは全く違う一面を知ることになった。

 

適度に挟んでくるユーモア、感情や自分の思考だけで語らない広い視野、若き頃の自身の選手としてのキャリアを熟年のレイ・アレン目線で語るあたりも面白い。

オススメ以外の何物でもない。

 

ネタバレ込みで語る

 

読み終えてまず思ったのは、もっと本が分厚くて選手としてのキャリアの部分がもっと長くても多分読めたような気がする。

レブロンファンとしては、もっとレブロンをチームメイト目線で語ってほしかった(語られてはいたし、かなり褒められていたがまだ登場してほしかった)。

レイ・アレンという選手が、自分のルーティンを大切にする選手ということは知っていたが、思っていたよりもストイックで、思っていたよりも自分を貫く選手だと感じた。

そして一般的な考え(曖昧な表現だが)と比較しても、自分の意見を単に貫くのではなく常に学ぶ姿勢なのが本当に尊敬出来る。

そして、シューターとしての考え方を学べるように思った。もちろん、皆がそれを真似すれば強くなるだとかそういうわけではないが、1つの考え方・指針としては頭に入れて損は無い。

先程も少し書いたが、試合の裏側やコーチのコート外での仕事っぷり(ジョージ・カールに対しては嫌味たっぷりな表現もあった)が書いてあり、特にドック・リバースが本当に凄いなぁと単純に感心してしまった。やはりNBAに属する人間でも、善し悪しは沢山あるのだと感じた。

プロリーグがビジネスであるのは当たり前だが、やはりその中でも信頼し合える関係を築くことが優勝に凄く大事なのだと(単にスターを揃えれば勝てるわけで無いのはこういうこと)改めて感じた。

ジョージ・カールもそうだが、ロンドも思っていたよりも更に傲慢なのだと感じ、少し以前よりお気に入り度が減少。

MIAへの移籍に関してはどのように書かれているか気になっていたが、やはりコート内やネット上、記者らの話だけではファンが気付けないことは沢山ある。

こうなると、KDの自伝もいつか読んでみたいと思った。もちろんレブロンも。

 

単純に、他の人の人生に対する価値観だとか考え方を知るのに、自伝は面白いと思った。

 

またNBA選手の自伝が出れば読もうと思う(和訳されていることが前提)。

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Challenge the "Three peat"

こんにちは、レブ郎です。

 

さて、今季のRSの試合も1/6以上が終了し、明暗が分かれ始めましたね。

レブロンと若手達による新生LALや、つい先日トレードでバトラーを獲得したPHI、様々な注目要素がありますが中でもやはり3連覇への切符を掴んだGSWは全NBAファンが(アンチも含めて)最も注目されていることに間違いないでしょう。

ですが、これまでに3連覇達成を果たしたのは70年を超える長い歴史の中で僅か5回。

 

今回はそんな3連覇に関する話をどうぞ。

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〜連覇が難しい理由〜

3連覇の話をする前にまず連覇が難しいという話からしておきたい。

70年以上の歴史で、連覇が達成されたのは13回。

何故、優勝するほどの強さを見せつけたチームが次のシーズンで優勝出来ないのか?

その理由から紐解いていこう。

 

①モチベーションの低下

NBAファンならまず最初に思い浮かぶのはこの理由では無いだろうか?

NBAに入った以上、バスケ界最高の証の1つである優勝トロフィーと優勝リングを手にしたいのは当然。そのリングの獲得に現実味を帯びてきたチームの結束力は強いが、手にした瞬間から一種の緊張感が解けることになる。実際に、優勝したチームが次のシーズンで、顔触れは変わっていないのに守備が全体的にかなり緩くなってしまうケースはよくある。もちろんシーズンを通じて修正していくのだが、王者の余裕のようなものを必要以上に醸し出すことも見られる。

『POまでに元通りになれば良い』と思う方も居るかもしれないが、RSでの上位シードを持っておくことで、挑戦者は王者相手にホームコートアドバンテージを保持出来る。これは意外と大きな優劣だ。

 

②戦力維持が難しい

優勝を決めたシーズンでは、エース以外に意外な脚光を浴びる伏兵が現れることは少なくない。

そこで高評価を得た選手が他チームからの高額オファーに誘われてチームを去ることもある。更に、優勝を機に引退するベテラン選手もいる。またエースとしてチームを牽引してきた選手のような毎シーズン安定した成績を残せる選手というのは、NBAでは決して多くはない。チームの2番手や3番手としてエースを支えてきた選手の不振などもあり得る。完全FAなどで『自分の価値を試したい』なんてセリフはよく聞く言葉だ。

優勝したシーズンと同じ戦力バランスを翌年まで保てるとは限らないのだ。

 

③補強を狙う?狙わない?

優勝したチームにとって、オフシーズンで必ず訪れる問題が『補強するかどうか』だ。

優勝したとはいえ、POを勝ち抜く上で何かしらの弱点が少なからず見つかるはず。その穴を埋めるべく補強に動くかどうか。

最も無難なのは残されたキャップスペースを使い(あればの話だが)、FAなどで適任選手を獲得すること。

だが優勝出来るだけの戦力を整えているチームは大抵FAで優秀な選手を獲得する余裕は無い。

となると、現戦力からトレード駒を選び、補強することになる。

が、こうなると基盤を崩しかねないため、ハイリスクな選択となってしまう。

連覇を狙うフロント陣としては、大きな分岐点となるのだ。

 

④優勝したのは運もある

NBAにおいて、優勝することは実質世界一のチームとなったとも言える。

そんな名誉あるチームになるには、多少なりとも運が必要だ。それが故意では無い人為的なものであっても、偶然の産物でも。

近年で言えば1-3から逆転優勝を果たしたCLEもその1つだ。

相手の守備の要であるボーガットの負傷離脱や、グリーンの出場停止。いずれもJRスミスとの接触レブロンの吹っかけからだが、それを狙ったのでは無いと思われる。さらに3勝したことで油断が確実にGSWには生まれていた。大半は原因を探れば運では無いが、こういった要素が無ければ正直優勝は厳しかっただろう。

『あの時 お互いが万全の健康状態なら...』というファイナルを数えだしたらきっとキリがない。

その武運が2年連続同じチームに味方するかどうか、連覇には大切な要素に違いない。

 

さらにここから、現代のNBAで連覇する事が難しい理由を加えていこう。

 

⑤相手に研究し尽くされる

これは昔からではあるが、現代ではデータ量が昔と比べて圧倒的に多い。

一般ファンですらある程度チームの研究が出来るほど、環境が整っている。

そんな中で、同じ顔触れ 同じプレースタイルでは弱点や対策を知り尽くされてしまう。当然ながらスポーツである以上無敵の戦術など存在しない為、何年も同じように勝つことは出来ないのだ。

 

⑥そもそも競争率が高い

現在NBAは30チーム。

BOSが8連覇を成し遂げた時には僅か9チームで、極論ではあるがやはりこの差は大きい。更に近年は各チームに代表スターがいるのではなく、パワーハウス形成が主流であり、優勝への近道。

もちろんスターを集めただけで優勝出来るはずはないが、いつまでも居てくれる保証が無い期待の若手をフランチャイズプレイヤーに育て、脇役を少しずつ固めていくような事は現代では正直効率が悪い。それよりもスターを組み合わせて化学反応を見る方がハイリターンな再建である。そして、連覇を目指す王者が強ければ強いほど『彼らを破るには更なるスター選手を』とパワーハウス形成の流れが強まるので、結果的には強靭な敵が増え、連覇が難しくなる。

 

サラリーキャップの導入

NBAでは1984年からサラリーキャップが導入されている。これはリーグの均衡を図る為の制度であり、まさに1チームによる長期政権を防ぐ為のもので、BOSの8連覇もサラリーキャップがあればまた少し違った結果だった可能性は高い。スターを集めるとここがネックになってくるのだ。

 

このように、いくつもの要素がある。

それらを乗り越え、連覇を達成したチームは7チーム。

ここからは連覇を果たした7チームが目指した、3連覇の行方を少し簡易的に追ってみよう。

 

1950-1951

MINNEAPOLIS LAKERS

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NBLを吸収し、BAAからNBAに改称して2年目となるこのシーズン。

NBLからやってきたLAKERSはこれまでに類を見ない最強のセンター、マイカンがいた。彼を中心に据えての連覇はこれまでの「長身選手は鈍重で使えない」という概念を打ち破り、チームの戦力強化には優秀なセンターが必要だとバスケ界に知らしめた。そんなLAKERSを率いるジョージ・マイカンは3年連続得点王となっていた。

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イカンはリーグ内でも飛び抜けた怪物ぶりを見せる圧倒的な存在であり、連覇するのに障害となる相手は居ないほど支配的だった。だがチームを連覇に導いたマイカンは3連覇を目指すこのシーズン半ばにして足を骨折。完治させぬままPOに突入し、足を引き摺りながらPO平均24得点という怪物ぶりを見せるが、デビジョンファイナル(現在で言うカンファレンスファイナル)でロイヤルズ(現キングス)に敗戦。NBAファイナルには辿り着けず、リーグ史上初の3連覇の夢は途絶えた。

 

1953-1954

MINEAPOLIS LAKERS

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イカンの故障によりファイナルへ行けなかった50-51シーズンを挟んでLAKERSは再び連覇。この2年間の間に「マイカン・ルール」と呼ばれたペイントエリア拡大、満身創痍で成績を落としていたマイカンと2つの不安要素があったものの、元祖スーパースターであるマイカンのコートにおける支配力は依然リーグトップクラスだった。2回目となる3連覇への挑戦となったこのシーズンはリーグ最高勝率を記録、さらに今季に合流した新人のラブレットがPOに入って覚醒。ルーキーながらチーム3番目の平均得点と2番目の平均リバウンドでマイカンの陰からチームを支えた。

ファイナルではナショナルズ(現シクサーズ)が勝ち上がってきたが、勝ち上がる過程で負傷が相次ぎ、周囲から『包帯部隊』と呼ばれ、ファイナルの予想はLAKERSの圧勝となっていた。

だが、シリーズはGame 7まで縺れた末になんとかLAKERSが勝利。

終戦ではマイカンはFG僅か2本の成功に終わるも、チームメイトに支えられながら見事リーグ史上初となる3連覇を達成した。

 

ちなみにこのオフシーズン、衰えを見せていたとはいえ現役トップクラスで居続けたマイカンは突如引退を発表した。

最大の理由は、翌シーズンから導入が決まった24秒ショットクロックのルールだった。

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イカンが得意としていたローペースな試合運びが難しくなることを悟り、満身創痍の体ではもうゲーム展開についていけないと判断したのだ。

リーグがNBAに改称してからの6年間全てでファイナルへ辿り着き、5回の優勝を果たしたLAKERS。

その中で唯一LAKERSの優勝を阻んだのは対戦相手のロイヤルズというよりも、骨折したマイカン自身の怪我と言える。

こうして、マイカンの支配力を下げるべく行われた度重なるリーグのルール改変に適応出来なくなったマイカンは引退し、マイカンと共に始まったLAKERS初代王朝は、マイカンと共に沈んだ。

 

1960-1961

BOSTON CELTICS

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NBA初代王朝のレイカーズが沈んでから約5年、後にNBA最大の因縁のライバルとなる緑の軍団が連覇を果たした。

この2年間の内、最初の優勝は初となるファイナルでのレイカーズとの対戦だったが、新加入のエルジン・ベイラーと共に思わぬ急成長を見せていたレイカーズを盤石の強さがウリのCELTICSがあっさりスウィープし、翌年のデビジョンファイナルでは他を圧倒する成績を残したモンスタールーキーのチェンバレンとも対戦。これも難なく破るなど、まさに王朝と化していた。

そしてレイカーズ以来の3連覇に挑んだこのシーズン。FG%でリーグ初の50%超え、得点王、リバウンド王とまさに怪物だったチェンバレンだが、シーズンMVPは57勝にチームを導いたラッセルが受賞。

POではシード(この年はチーム数が奇数の為にシードが存在した)だった為に僅か2シリーズとなったが、この両シリーズを1敗ずつ、POで計2敗のみで優勝し見事3連覇を果たした。

そしてご存知の通り、彼らはこのまま5年間王座を離れることは無かった。

 

では何故彼らは8連覇という長きに渡る王朝を築けたのだろうか?

この黄金期を支えたのはラッセルとも言えるが、僕は当時のBOSを指揮していたアワーバックだと考える。

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GM兼HCだった彼こそがBOS 8連覇の真の大黒柱なのだ。

最大の理由としては数年先を見越した適切な補強をする"目"があったことだ。

数年後に引退するであろう選手の後継ぎを早めに準備し、引退する前にエースとなる準備をする期間を与えている。これを各ポジションに適切に施すことで、常に穴が無い盤石の体制をアワーバックは築き上げていた。さらにラッセルという絶対的大黒柱を1年目から中心に据え、最適な戦術とそれに見合った選手を確実に補強している。そしてその補強に必要な上位指名権などを、鋭い洞察力で他チームとの巧みな交渉から得ていたのだ。

獲得にこそ失敗したが、アワーバックはNBAに入る数年も前からチェンバレンをBOSのものにしようと下準備していたほどの策士である。

時代による違いがあるとは言えど、これほど長い王朝を築くのは現代ではほぼ不可能と言える。

 

なお、アワーバックに関する詳細な話は別の記事にて書いているので、また是非読んで頂ければと思います。

 

1969-1970

BOSTON CELTICS

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「またCELTICSの話?」と思う方も多いだろう。

1967年、チェンバレン率いるシクサーズに敗れてしまい9連覇の夢は消え去った。

だが翌年、デビジョンファイナルでシクサーズに1-3に追い詰められるもそこから逆転勝利(ちなみにこのシリーズが1-3からの逆転シリーズ勝利は初)すると勢いそのままにレイカーズを下し優勝。

さらに翌年にも同じくレイカーズを破り連覇達成。

この時のCELTICSは8連覇時代のシックスマンだったハブリチェックはエースとなり、ラッセルはコーチを兼任、コーチ業を手放したアワーバックはGMとして補強に専念することが出来た為、8連覇時代よりも更にスキの無いチームになっていた。

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だが、BOSTONを衝撃のニュースが賑わせた。

連覇した直後のオフシーズン、ラッセルは引退を突如発表したのだ。

アワーバックを含めBOSの人間が誰一人何も知らされていなかった為に、センターの後継ぎなど補強していなかった。

アワーバックの計画的な王朝は、中心人物だったラッセルの突然の引退という誤算で崩れてしまったのだ。

翌シーズン、ハブリチェックを中心に据えるも絶対的大黒柱ラッセルを突如失ったCELTICSは3連覇どころかPOにすら辿り着けなかった。

こうしてあっさり3連覇の夢は潰えた。

 

1988-1989

LOS ANGELES LAKERS

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セルティックスの王座陥落から15年以上の時を経て、3連覇への切符を手にしたチームが現れた。

脅威の新人マジック・ジョンソンとリーグ屈指のセンターであるカリーム・アブドゥル=ジャバー率いるLAKERSだった。

86-87の優勝時と同じくシーズンMVPを受賞したマジック、引退を宣言していたジャバーによる3連覇への挑戦は順風満帆過ぎるPOとなった。

ファイナルまで全勝で勝ち上がったのだ。

イーストから勝ち上がってきたのはピストンズ。前年、つまりLAKERSの連覇の瞬間を目の前で見ていた敵が、再び立ち塞がったのだった。当時の彼らはリーグ中から嫌われていた。"バッドボーイズ"と聞けばNBAファンなら分かるだろう。

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激しいファウルを厭わず、容赦無い攻撃的な厳しいディフェンスをウリとしていた言わば嫌われ者集団だった。

3連覇して有終の美を飾ってジャバーに引退してほしい、悪者集団が優勝すべきではない、そんな周囲の感情も混じってかLAKERS優勢との予想が多かった。リーグで20年間トップに君臨していたジャバーの引退を3連覇と重ねることが出来るかもしれない、リーグにとって非常に感慨深いシーズンの締めくくりを迎えられるチャンスだった。

しかしシリーズ開始直前、暗雲が立ち込める。バイロン・スコットの故障離脱により、ペリメーターが守備の穴となったのだ。相手のガード陣に切り崩されて敗戦したLAKERSはGame2でさらにマジックが足を捻挫。

2連敗を喫したLAKERSはGame3でマジックが強行復帰するも、開始5分で限界を感じ離脱。ジャバーを筆頭にチームメイトの奮闘で接戦に持ち込むもピストンズの鉄壁の守備に阻まれ3連敗。

前季ファイナルMVPのジェームズ・ウォージーに逆転優勝の希望を託したLAKERSだったが、ウォージーの40得点も勝利には届かずスウィープ。

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創設41年目のピストンズが初優勝、LAKERSの3連覇とジャバーに輝かしい引退の瞬間を迎えさせるチャンスは相次ぐ故障者による敗退で幕を下ろした。

 

余談だが、"Three peat"という言葉をご存知だろうか?

これは連続の意味の"repeat"という単語に3連覇の"Three"を掛けた造語である。

この時期のLAKERSの勢いから、『3連覇出来るのではないか』という議論が度々なされ、同時にThree peatという言葉が世に広まったのだ。

これ以降、3連覇は"Three peat"と表現されるようになった。

ちなみにパット・ライリーは自身の経営する会社で『Three peat』という言葉を商標登録している。

 

 

1990-1991

DETROIT PISTONS

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LAKERSの3連覇を阻んだ勢いそのままに、PISTONSは悪者としてリーグに蔓延った。だがその強さだけは本物で翌年には連覇を達成し、3連覇のチャンスを彼らも手にしたのだ。

そして3連覇を掛けたこのシーズン、アイザイア・トーマスの故障離脱により50勝とやや少なめの白星だったが、POでは少し苦戦しながらも無事にカンファレンスファイナルに辿り着いた。

そこで悪者集団に立ちはだかったのは、これまで3年に渡りPISTONSに行く手を阻まれたジョーダン率いるブルズだった。

フィル・ジャクソンによって新たな進化を遂げたブルズは前年でもPISTONSを追い詰めており、周囲も近々ブルズの時代が来ることを予期していた。だが、PISTONSもこれまでジョーダン・ルールと呼ばれるジョーダン対策を用いてブルズを倒してきた実力者だった。

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だがPISTONSは予想外の結末を迎える。POで苦戦し続けた疲労感からかブルズにスウィープされてしまったのだ。

Game4では敗戦濃厚となった時点でPISTONSの先発陣が試合終了を待たず、ブルズの選手に挨拶もせずコートを去ったのが批判を浴びせられた。

得点王ながらPOでは長年勝てなかったジョーダンはチェンバレンの二の舞かと言われていた時期があり、そんなジョーダンにとって悪童軍団としてリーグを支配していたPISTONSをついに退治したという構図は、新たなスーパースターの登場を演出させた。

ちなみにこの後のファイナルではブルズが80年代の顔であったマジック率いるレイカーズを倒し、新時代の幕開けを予感させた。

 

1992-1993

CHICAGO BULLS

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ピストンズを破ったBULLSは翌年でもジョーダンのライバルの1人であるクライド・ドレクスラー率いるトレイルブレイザーズを破り連覇を達成。

3連覇に挑んだこのシーズンは、決して万全の状態でシーズンを迎えられなかった。

オフシーズンにオリンピックがあり、ドリームチームとしてジョーダンとピッペンが参加していたからだ。

連覇していた2シーズンに比べると勢いは劣ったものの57勝でデビジョン優勝。

ジョーダンは7年連続得点王に輝き、イースト2位通過。

POでは2回連続スウィープであっさりカンファレンスファイナルへ進出。

ここで行く手を阻んだのはイースト首位通過の、パトリック・ユーイング率いるニューヨーク・ニックスだった。

60勝を記録していた彼らは直近4年間で3回BULLSに敗戦しており、リベンジに燃えていた。

ニックスはジョン・スタークスの強固な守備でジョーダンを抑え、ホームで2連勝を飾った。

Game3でもFG 3/18 で16.7%と抑え込むも(ジョーダンはそれでもFT 16/17で22得点と11アシストを記録している)、ピッペンはFG 10/12で29得点とチームを牽引。試合自体はBULLSが103-83で完勝。するとここから風向きが変わり始めた。

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Game4ではこれまでの鬱憤を晴らすが如くジョーダンが54得点を記録。もはやニックスに彼を止める手段は無く、BULLSはこのまま4連勝で一気にファイナルへの階段を駆け上がった。

ファイナルで対峙することとなったのはジョーダンの親友であるチャールズ・バークレー率いるフェニックス・サンズだった。

サンズはPO常連とはなっていたが何度も敗退しており、1度もファイナルへ辿り着いていなかった。そんな彼らの元へやってきたバークレーはこのシーズン、2年連続受賞していたジョーダンからMVPの座を奪い、サンズを牽引していた。RSでは62勝をきろくしたがPOでは意外にも苦戦に次ぐ苦戦で、なんとか辿り着いたファイナルだった。だが62勝したこともありホームコートアドバンテージを獲得していた彼らはBULLSをホームに迎えた。

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バークレーにとっては弱体する一方のシクサーズを離れてサンズに加入して早速優勝のチャンスを手にしたのだった。

だが、連覇を経験してきたBULLSはそう甘くは無かった。

この年のサンズはファイナル史上初となる最初のホーム2連戦を連敗したチームとなった。

ここでサンズのHCであるウェストファルは奇策を用いた。全てのマッチアップをこれまでのマークマンから違う選手に変更したのである。このかなり大胆な作戦が敵地で成功し、3OTまで縺れる大接戦となった。3OTではサンズが勢いを増して9連続得点で制圧。スウィープを期待していたBULLSのファンを黙らせることとなった。

続くGame4では親友であるバークレーやジョーダンらも闘志を剥き出しにし、テクニカルファウルが飛び交う激しい攻防を見せた。激戦を制したのは相手のTOから3点プレーを見せたジョーダン率いるBULLSだった。

王手を掛けたBULLS、この当時ファイナルは2-3-2のフォーマットの為にこのまま次戦のホームで優勝を決めるチャンスを得た。

一方シカゴの街は沸きに沸いた状態で、3連覇を成し遂げようものなら大騒動が起こるのではないかと、マスコミからは騒動を起こさぬよう注意喚起が流され、店などでは商品を片付けたり、窓が割られぬよう対策をとるほどだった。

そんなシカゴを見たサンズは『シカゴの街を救え』という不思議な合言葉と共に10点差で勝利。敵地3連戦を2-1で終えたサンズは、後はホーム2連戦と優位な状況に転じた。

BULLSの3連覇の夢をホームで潰すべく迎えたサンズだったが、第1Qで37得点で取られると、終始BULLSペース。

だがBULLSの8点リードで迎えた第4Q、サンズの決死のディフェンスはBULLSを大きく足止めさせた。残り6分でサンズが逆転する頃にはBULLSは3連続でショットクロックバイオレーションを取られ、完全にオフェンスが停滞していた。流れに乗ったサンズは4点リードのまま残り1分を切っていた。残り43秒、トドメを狙ったサンズ側のシュートが外れると、リバウンドを取ったジョーダンがそのままコースト・トゥ・コースト。"グライダー"と呼ばれファイナル史に残るジャンプ力を活かしたレイアップを決める。

続いてサンズはまたもミスショット、14秒を残してブルズのポゼッションとなった。

サンズ側は観客を含め、ジョーダンの手にボールが渡ることを警戒していた。

そして反対コートのサイドラインからのインバウンド、案の定ジョーダンにボールが渡る。が、マークマンの激しいDFによりハーフラインあたりでジョーダンはピッペンへパス。ピッペンにヘルプが来た瞬間、ピッペンも続いてローポストでフリーになったグラントへパス。グラントがゴール下へアタックしたその瞬間、45°の3Pラインでワイドオープンとなったパクソンへパス。

フリーになったパクソンがシュート。

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これを見事に沈め、この試合の第4QにおいてBULLSはジョーダン以外が初めて得点した瞬間だった。

この伏兵の3PでBULLSが1点のリードを掴むと、続くサンズのタイムアウト明け、残り3.9秒の中で最後の望みをサンズのスター選手ケビン・ジョンソンに託した。

DFをかわしFTライン辺りからシュートを構えるが、グラントがこれを横からブロック。

60年代のセルティックス以来、25年ぶりにNBAで3連覇が達成された瞬間だった。

ファイナルMVPはもちろんジョーダン。

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6試合中4試合で40得点超え、シリーズ平均41.0得点という新記録樹立、さらにファイナルMVP3年連続受賞も史上初だった。

大一番で必ず勝利する王者の風格を見せつけたBULLSだったが、4連覇とはいかなかった。

3連覇達成後のオフシーズンに父親を亡くしたジョーダンは引退を表明。さらに野球への転向を発表したのだ。

ジョーダンが抜けたまま迎えた翌シーズンのBULLSはPOで因縁のライバルであるニックスと対戦、ファイナルへたどり着くことは無かった。

 

1995-1996

HOUSTON ROCKETS

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ジョーダンが引退した直後、またしても連覇を達成したチームが現れた。

歴代屈指のポストムーブの使い手アキーム・オラジュワン率いるROCKETSだ。

ジョーダン引退直後のシーズン、これまでブルズに苦しめられてきたニックスがここぞとばかりにファイナルへ上がってきた。ニックスの英雄 パトリック・ユーイングとオラジュワンの壮絶なセンター対決を制しROCKETSは優勝。

続いて連覇に挑んだ翌シーズンはファイナルで怪物として名を馳せたシャキール・オニール率いるオーランド・マジックと対戦。

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圧倒的パワーで相手を制圧する90年代を代表するセンターであるシャックと、80年代を代表する華麗なムーブがウリのオラジュワンの対決は様々な対照的要素を含んでいたことから非常に注目を集めていた。

シリーズ平均でオラジュワンが32.8得点 11.5リバウンド、シャックが28.0得点 12.5リバウンドと両者譲らぬ戦いだったが、試合結果自体は呆気なかった。

ROCKETSのスウィープで終わったのだ。

ベテランのオラジュワンがシャックに経験の差を見せつけたのだった。

だが彼らは結局3連覇を果たせなかった。

翌シーズンのウエスタンカンファレンスを席巻していたのはシアトル・スーパーソニックス

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ショーン・ケンプとゲイリー・ペイトンを擁した彼らはウエストで唯一の60勝超えを果たし、カンファレンスセミファイナルではなんと連覇中のROCKETSをスウィープ。呆気なく3連覇の夢は途絶えたのだった。

最も、このシーズンは結局ジョーダンの復帰により72勝を記録したBULLSが王座奪還を果たしたシーズンであり、タイミングが悪かったこともあってか史上有数の連覇達成チームながらROCKETSは『本命(ジョーダン率いるブルズ)がいない間の栄光』という評価をされがちだ。

だが、各地に強豪ひしめくこの時代に、ジョーダンが不在だったとはいえ連覇したことは紛れもなく評価に値するはずだ。

 

1997-1998

CHICAGO BULLS

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一方で72勝シーズンを王座奪還で終えたBULLSは前回の3連覇をした頃より明らかに強かった。理由の1つとして歴代屈指のリバウンド狂 デニス・ロッドマンが加入したからだ。翌シーズンも怪我人続出ながら69勝とリーグ最高の記録を出し、ファイナルへ進出。

ジョーダンと同ドラフトで指名されたジョン・ストックトンとその翌年に指名されたカール・マローンの名コンビを擁したユタ・ジャズと対戦した。

激闘となったこのファイナルの中ではあの有名な"Flu Game"(ジョーダンが食中毒でフラフラになりながらも38得点を記録した伝説の試合)もあり、ジョーダン世代同士の激しい優勝争いとなった。

最終的にGame6でBULLSが連覇を決めたのだが、ファイナルで調子を上げるジョーダンに対して、ファイナル初経験のジャズの2人は対抗する術が無かった。

だが彼らは翌年、BULLSの3連覇を阻止すべく再びこの地に舞い戻った。

3連覇に臨むシーズンの前、BULLSは既に"ラスト・ダンス"と呼ばれていた。

ピッペンが契約に関する話でフロント陣と関係が劣悪になり、フィル・ジャクソンHCもラストシーズンもなる可能性を示唆。これを聞いたジョーダンまでもが引退を示唆していた。

そんな中で開幕したラストシーズンは序盤こそ苦しんだものの徐々に本領を発揮、RSを終えてみればジョーダンは得点王 シーズンMVP オールスターMVPと自身3度目の3冠を達成。BULLSもリーグトップの62勝を記録していた。

一方のジャズも同じく62勝を記録しており、ホームコートアドバンテージはRSの直接対決で全勝していたジャズの手に渡った。

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Game1こそ勝利したものの、ジャズはGame2で黒星を喫し、貴重なホームコートアドバンテージを失う。

すると続くGame3はジャズにとって悪夢のような1日となった。

この日ジャズを牽引したのは大黒柱のマローン。FG 8/11で22得点とチームを牽引したが、彼の他に2桁得点を記録した選手はおらず、それどころかチーム合計で26個のターンオーバーを犯し、試合を終えると54-96という信じられないロースコアで大敗したのだ。

このジャズの54得点はショットクロック導入以降歴代最低得点となってしまった。

しかしジャズも前年のリベンジに燃えていただけあり、このまま終わるわけにはいかず、Game4では見事に立て直したことで終盤まで縺れる接戦となったが、FTが苦手なロッドマンにFTでトドメをされ敗戦。

BULLSにとっては前回と違いホームで3連覇を達成する機会を得た。

だがGame5では、これまで勝負所に弱かったマローンが覚醒。ほぼ独力でBULLSを粉砕し、ホームにBULLSを迎えることとなった。

3連覇を目前にしてユタに乗り込むこととなったBULLSはジョーダンと共にBULLSを牽引していたピッペンが腰痛を悪化させ、開始早々にロッカーに下がる。するとジョーダンは前半だけで23得点と相棒不在のチームを支えた。

しかし、前半のフルエンジンが後半に響いたのか第3Qには失速。ピッペンもコートには戻ったもののチームを支えられる状況では無かった。ここでBULLSを背負ったのが欧州屈指の名選手トニー・クーコッチ。

ジャズもBULLSが苦戦する中で決定的な点差を作ることが出来ず、83-83の同点で残り1分を切る。

ここでジャズの司令塔ストックトンが値千金の3Pを沈め、ジャズの逆転優勝を予感させた。しかしここからジョーダンは伝説に残る40秒間のショーを開演。

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1on1から一気にレイアップで1点差の残り37秒。ストックトンがボールを託したのはジャズの大黒柱マローン。試合中に何度も絡み合ったロッドマンにポストアップを仕掛けたその瞬間、背後からジョーダンがスティール。ルーズボールを確保したジョーダンがそのままフロントコートまで運ぶ。

1on1からドライブを仕掛けたジョーダンにぴったり張り付くブライオン・ラッセル。この直前のポゼッションでレイアップを許したラッセルはしっかりとジョーダンの行く手を阻むはずだった。

がその瞬間ジョーダンはクロスオーバーを1つ入れ、シュートを打つには十分過ぎる機会を得る。体勢を崩したラッセルもすぐにシュートチェックを狙うが既に遅かった。

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綺麗に放たれたそのボールはリングに触れることなくネットを通過。

その間残されたジョーダンのフォロースルーは美しく、NBAファンなら誰もが知る最高の"Last shot"となった。

ジャズのタイムアウト明け、残された5秒を使いストックトンは3Pを放ったが、勝利の女神はもうジャズを見放していた。

NBA史上初の同チームが3連覇を2回果たした瞬間だった。

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ジョーダンはこの上なく美しい幕切れと共に引退(後にウィザーズで一時的に復帰)。

翌シーズン、4連覇を狙うどころかチームの中枢を一気に失ったBULLSはイースト最下位に沈み、王朝の終わりを告げた。

 

2001-2002

LOS ANGELES LAKERS

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ブルズがジョーダンの引退と共に沈んで以降、間もなく新たな王朝が築かれた。

名門LAKERSである。リーグ最高のセンターであるシャックと、生意気さと実力を兼ね備えたコービーを擁した彼らは、ジョーダン世代の生き残りであるレジー・ミラー率いるペイサーズを退け優勝を果たすと、続くシーズンでは小さな巨人アレン・アイバーソン率いるシクサーズを下し連覇を果たしていた。

3連覇を狙うこのシーズンもLAKERSの快進撃はとどまることを知らず、ウエスト3位ながら58勝という成績を残した。そんなハイレベルなウエストで首位となったのはキングス。

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ペジャ・ストヤコビッチ、マイク・ビビーなど90年代とは一味違った顔触れが並ぶキングスはカンファレンスファイナルでLAKERSと激闘を繰り広げる。先に追い詰められたのはLAKERSだったがGame6、Game7と連勝し、ファイナルへと辿り着いた。

が、このGame6について1つの議論が起こった。

『シリーズをGame7まで縺れさせる為に審判がLAKERSに有利になるよう働きかけたのでは?』という、いわゆる八百長疑惑だった。この試合のFT試投数がキングスの25本に対してLAKERSは40本と数字だけを見ても少し違和感の残る試合だった。NBAから公式にこの疑惑についての発表は無かったものの、2007年に不正賭博疑惑が発覚したドナヒー元審判員がFBIの取り調べにて『2002-03のPOで王手をかけたチームに対し、ファウルを偏らせたことで最終戦まで持ち込ませようとした』と話している。どのシリーズかは明言しなかったが、このシーズンのPOで最終戦まで行われたシリーズはこのLAKERSのシリーズのみであり、事実上このシリーズの八百長はあったことが証明されたことになる。

そんな八百長疑惑が浮かぶ中ファイナルに進んだLAKERSの対戦相手は、ジェイソン・キッドの活躍で突如ファイナルまでやってきたシンデレラチームのニュージャージー・ネッツだった。

だがシャック対策を施せなかったネッツに勝つ術は無く、スウィープ敗退。

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事実上のファイナルと言われたウエストのカンファレンスファイナルは疑惑を残して終わり、ファイナルはスウィープとやや後味の悪い3連覇となってしまった。

4連覇に臨んだLAKERSだったが、POでは2シーズン連続で下していたスパーズに敗戦。長年チームを支えた"提督"デビッド・ロビンソンと静かなる若きスター ティム・ダンカンを中心に据えたツインタワーがついにLAKERSにリベンジを果たした。

 

2010-2011

LOS ANGELES LAKERS

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約10年ぶりに3連覇へ挑む機会を得たのはまたしてもLAKERS。だが顔ぶれは大きく変わり、シャックと犬猿の仲となったコービーが新たな仲間と共に王座に君臨していた。2008-2009シーズンでは相棒シャックが離れて以来5年の時を経て『シャックが居なくても勝てる』ことを証明するシーズンとなった。ファイナルでは速さ・高さ・強さを兼ね備えた最高級センターのドワイト・ハワードを擁したオーランド・マジックだった。

だが7年ぶりの王座奪還に燃えるコービーを中心にLAKERSは4勝1敗で一蹴。

翌シーズンでは新たな相棒ガソルが開幕から故障欠場するも、コービー自身は開幕から11試合の間に4度の40得点超えを果たすと、12月には右手人差し指を剥離骨折するもブザービーターを連発。

シーズン中に6度もブザービーターを沈め、脅威の勝負強さを知らしめた。

指の怪我のみならず、膝や背中と次々に故障箇所は増える一方だったがPOでは苦しみながらもファイナルへ到達。

ここで連覇を阻むべく現れたのは因縁のライバルであるセルティックスだった。

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リーグ屈指の守備力を備えたセルティックス相手にGame7まで縺れた末に、最後はコービーの連続得点で差をつけるとそのままリードを死守して勝利。

2年前にファイナルで敗戦したセルティックスに見事雪辱を晴らした。

そして自身2度目の3連覇に挑んだこのシーズン、開幕前からフィル・ジャクソンHCはラストシーズンとしてコーチ業から退くことを宣言しており、コービーにとって、そしてLAKERSにとって、長くチームを統率したジャクソンの引退宣言は、是非とも3連覇で有終の美を飾り勇退させたいところだった。

だが満身創痍のコービーはチーム練習にもほとんど参加出来ないような状況となってしまいプレイタイムも減少し、LAKERSはシーズンを通して安定したパフォーマンスを発揮出来なかった。

POではニューオーリンズ・ホーネッツに苦戦しながらも勝ち上がると、次のシリーズではダラス・マーベリックスと対戦。マーベリックスは何年もPOに進出しており常連だった。だがとあるシーズンでカンファレンス首位となった時には第8シードにアップセットされ、以降も勝てない状況が続くことから『POでは勝てない』というイメージが付き纏っていた。

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だがそんな中で迎えたシリーズも蓋を開ければLAKERSがスウィープされるというまさかの展開。LAKERSの若きセンター アンドリュー・バイナムはフラストレーションからかマーベリックスのホセ・バレアがシュートを放つ際に明らかに意図的に強烈な肘打ちを入れるなど、前季王者とは思えぬ堕落ぶりだった。

こうしてLAKERSの王朝は終わりを告げ、コービーはこのシーズン以降、ファイナルへ戻ってくることは無かった。

 

2013-2014

MIAMI HEAT

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ジョーダン、コービーと王朝を築いて以来、新たな王朝が現れた。

レブロン・ジェームズ率いるHEATだ。

ジェームズと同ドラフト組のドウェイン・ウェイドクリス・ボッシュがトリオを組み3KINGSと呼ばれていた。

ジェームズ自身にとって初、HEATとウェイドにとって2回目となる優勝は2011-2012シーズン。前年には王朝レイカーズを沈めたマーベリックスにファイナルで敗戦しており、この敗戦を経験したジェームズは全体的なスキルのレベルアップとメンタル面での成長を見せ、チームも的確な補強を施して臨んでいた。

カンファレンスファイナルでは長きに渡ってジェームズを苦しめていたセルティックスに再び窮地に追いやられるも、王手を掛けられて迎えたアウェイのGame6でジェームズは前半30得点の獅子奮迅の活躍。

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Game7でホームにセルティックスを迎えると、見事に打ち破りファイナルに進出。

ファイナルでの相手は若き得点王ケビン・デュラントとラッセル・ウエストブルック率いる若手集団オクラホマシティ・サンダー。

ファイナル未経験のデュラントだったがチームを牽引するプレイを見せる一方で、6thマンとしてチームを支えていたジェームズ・ハーデンがシリーズを通して絶不調に陥り、4勝1敗でHEATが優勝。HEAT側は勝負所ではマリオ・チャルマーズやマイク・ミラーらが勝利を引き寄せるなど、チーム一丸となりサンダーを圧倒した。

続くLAKERS以来の連覇に臨んだシーズンでは、オフに獲得した元セルティックスのレイ・アレン、評価がガタ落ちしていたクリス・アンダーセン、同じく衰えの激しかったラシャード・ルイスを加えると、これら4人が揃ってチームにフィット。

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守備力を上げる一方で火力も増大し、さらにスキの無いチームへと仕上げた。

当時歴代2位となる27連勝を記録するなど、盤石の強さをRSから見せつけるとジェームズは2年連続のシーズンMVPを受賞。

POではカンファレンスファイナルでポール・ジョージ率いるインディアナ・ペイサーズとGame7まで縺れる激闘を制してファイナル進出。

長年強豪としてリーグに君臨するスパーズとファイナルで対戦することとなった。ジェームズにとってはキャバリアーズ時代にスウィープされて以来7年ぶりのファイナルでスパーズとの対戦となる。

Game1では最速でファイナル進出を決めて長めに休養を取っていたスパーズに対して、最短の休養で迎えたHEAT。どちらが吉と出るかと騒がれていた中で徐々にガス欠を見せたHEATが敗戦。

以降Game5までは交互に勝利するという修正力の高さをお互いに見せつけたシリーズだった。

Game6では試合終盤、既にスパーズの優勝セレモニー準備をしていたスタッフを尻目に新加入のアレンが値千金の同点3Pをヒット。

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OTに持ち込むとそのままHEATが勝利。

続くGame7ではジェームズが37得点でチームを牽引、残り27.9秒時点でジェームズが4点差に広げるジャンプショットを沈め事実上の決勝点に。

エリート組織集団 vs 3KINGSという分かりやすい構図は、憎まれがちなHEATが連覇を達成することとなった。

そして3連覇に臨んだこのシーズン、RSこそ守備の緩みが目立ったものの、POでは僅か3敗でファイナルへ辿り着き、王者たる所以を見せつけた。

3連覇まであと4勝となったファイナルでは前季に続きスパーズと対戦。

リベンジに燃えるスパーズだか、その中に一際大きな闘志を燃やす選手がいた。

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スパーズの期待の新生カワイ・レナードは前年ファイナルで、自身のFTミスがHEATの逆転優勝を誘ってしまっていたのだ。

RSではそこまで大きく成績を上げたわけでは無かったのだが、このファイナルでは大きく成長を見せた。守備が自慢のHEATを相手にしてRSより平均得点を5得点上乗せし、守備面ではNBAのKINGであるジェームズを徹底マーク。

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さらに流動的な美しいパスワークを見せつけ、HEATが得意としていたトラップディフェンスを完全に攻略して見せた。

一方でHEATはウェイドとボッシュが大きく数字を落とし、安定したパフォーマンスを見せていたのはジェームズ1人のみだった。3連覇に臨んだファイナルは結果的に4勝1敗と呆気ないシリーズとなった。

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敗因はスパーズの史上屈指の美しいチームオフェンス以前に、本来のパフォーマンスから遠ざかったHEAT自身にあった。

3KINGS結成以降、的確な補強を施していたHEATだったが、このシーズンだけは獲得した選手がイマイチ上手く機能せず、明らかな戦力ダウンが見られていた。

さらにシーズン終了後には『シーズンを楽しんだ』というジェームズに対して『楽しくなかった』とボッシュ、ウェイドは明かしている。

3連覇に挑むだけのモチベーションの維持はそれだけ難しいのだろう。

なおこのオフシーズンにジェームズは故郷クリーブランドに移籍し、HEATの王朝は終わりを告げた。

 

2018-2019

GOLDEN STATE WARRIORS

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そして今季、HEAT以来となる3連覇を目論むチームが現れた。

史上類を見ないシューターとなったステフィン・カリーを筆頭に、サンダーを去って新たなチームに加わった歴代屈指のスコアラーであるデュラント、WARRIORSの基盤を支える万能戦士グリーン、攻守共に優れファイナルでレブロン・ジェームズを徹底的に抑え込んだイグダーラ、カリーの相棒でありシャープシューターのトンプソンとスーパースターが勢揃い。だが彼らの強さは単なるスター集団だからではない。スター集団ながら確かなチームワークを持ち合わせ、個人成績よりもチームとしての勝利を第一とする利他的な姿勢こそがWARRIORS王朝を築いた最大の理由である。

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彼らの今季の挑戦に際して、準備には一切の抜かりがない。

ある意味ジェームズのレイカーズ移籍より予想外で世間を騒がせたカズンズの獲得は唯一スター不在だったセンターの穴を埋めるには有り余る程であり、あとはカズンズがどれほど怪我前のような復活を遂げられるかが唯一の問題である。

が、仮にカズンズがパフォーマンスを落とそうとも、元々昨季は居なかったにもら関わらず圧倒的強さで連覇を果たしているのだから、そこまで大きな問題では無い。

現時点(11/22)ではデュラントとグリーンの騒動が取り沙汰されており、WARRIORSがこれを放置したままPOを迎えるはずは無いが、内容が内容なだけに3連覇への旅路に少し暗雲が立ち込めてきたことには変わりは無い。

今季1番の見どころといったところだ。

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ここまで全て読んで下さった方なら十分に理解されたとは思うが、3連覇というのは連覇とは比べ物にならないほど、困難な道のりである。

セルティックスの8連覇は少し異常な記録ではあるが時代の関係もあり、ルールやリーグ全体の均衡などが今と比べ不十分と言える(とはいえ今のGSWも理不尽なほどに強いが)。

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3連覇を成し得なかったチームのほとんどが、故障・補強の失敗・中心選手の脱退のいずれかで、『順調にファイナルに辿り着いたが相手が強すぎて』ということはほとんど無い。

それだけ、NBAにおいて3連覇出来る戦力を維持することは難しいのだ。

そして今季のウォリアーズはそれに挑戦する権利を有している。

オールスターを迎える頃には優勝候補も絞られ始めるかもしれないが、今季は有識者も大半がGSWの優勝を予想するほど、彼らの磐石な強さは歴代でも有数だ。

彼らが優勝出来なかったとすれば、王朝を崩した新たな顔触れのチャンピオンが現れNBAに新風が吹き込むことになるが、GSWが優勝すれば3連覇達成という貴重な1ページが刻まれることとなり、今季は今後語り継がれるシーズンとなるだろう。

そんな瞬間を目撃するチャンスを得た我々は、幸運なのかもしれない。

レブ郎presents 開幕直前号

いよいよ明日から開幕する、

NBA 2018-2019 SEASON。

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ここではそんな新シーズンを迎えるにあたって、簡単にレブ郎なりの注目点をお届け。

 

①Yuta Watanabeの今後

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やはり日本人として、ここは外せないポイントであり、ここ数年で1番日本人がMENの試合を観るシーズンになるだろう。

プレシーズンでも良い印象を与え、MEN公式Twitterが騒ぐほど、人気者となりつつある。コンリーの早期離脱も影響し昨季の成績が22勝と低迷しただけに、現状戦力から上位進出を狙うのは若干厳しいということもあり、今後の成長株と考える意味でも、日本産オールラウンダーと本契約してほしいところだ。

 

②GSWの3連覇は...

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ここまで3連覇達成が有力視されることはなかなか無いのでは?と思うほど、盤石な体制を整えてきたGSW。

オフにはカズンズの激安獲得で話題を呼び、目立った中核選手の離脱も無し。

不安要素を挙げるとすれば、昨季目立ったTOの多さと、DFの綻びくらいだが、POできっちり立て直せるだけの結束力がある。またモチベーションの低下も連覇を達成したチームにはありがちだが、多少試合中にリズムが崩れようと地力で跳ね返せるだけの火力を持ち合わせており、優勝候補筆頭。

HOUが1番の対抗馬ではあるが、HOUは現時点ではオフの補強に成功したとは言い難く、むしろ戦力低下と見る声も少なくない。メロの獲得は大きな火力増大となるだろうが、GSWの牙城を崩せるチームとなるかどうかはまだ未知数。

決して楽にトロフィーを手にすることは無いだろうが、3連覇達成の可能性は大いにある。

 

③絶対的存在の居ない

                           "東の乱"

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レブロンが去った以上、もはや東はCLEの独壇場では無くなった。昨季にCLEを苦しめたBOSとレナードを獲得したTORが現時点ではカンファレンス優勝候補だが、PHIやINDも決して侮れない。

POでは『CLE相手にシリーズ完敗』というここ数年の見慣れたニュースではなく、熾烈な争いを見せてくれるだろう。

一方のCLEはラブと大型契約を結び、前途洋洋な若手が揃ってはいるが、ピークを過ぎ切ったベテラン勢も残っており、このまま数年戦って熟していくのは厳しい。シーズン中にロスターに入れ替えがある可能性が高いと言える。

いずれにせよ、MIAとCLEが4年間ずつ支配した東の独占体制は終わりを告げ、新たな顔触れがファイナルへの切符を手にするだろう。

 

④ハイブリッドセンターの

                                  時代に?

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近年ガードのスキルを備えたセンター(すなわちガードとセンターのハイブリッド)が急増している。

若手株で言えばタウンズやエンビード、新人のバンバやエイトンが挙げられるだろう。

また上記の選手らはいずれもある程度の機動力も兼ね備えており、もはや鈍重で支配的なセンターは現リーグには居心地が良くない環境になりつつある。

身長は高いことに越したことは無い。

単純に考えると外から居抜き、中では敵を蹴散らし、あらゆるポジションをマルチに守れれば扱いやすさはこの上ない存在と言える。

彼らの存在は従来のポジションの概念を完全に打ち破り、新たな概念をリーグに持ち込んでいる。

90年代センターを好物とするレブ郎としては複雑な心境ではあるが、センターが不要と言われ始めた数年前の事を思えば、ハイブリッドセンターの普及は喜ぶべきなのだろう。

 

かなり独断と偏見で選んだ4つの項目だが、これだけでもかなり見応えがある。

特にWatanabeの動向にはNBAファン全員が注目するポイントだろう。

Watanabeの本契約を祈りつつ、新シーズンを楽しく、存分に浸りたいと思う。